こんにちは!
カウンセラーの 田中 里美です。
早いもので、もう11月です。
暦の上ではもう初冬!朝夕冷え込んで来ましたね。
寒くなってくると‥あたたかさ から、幸せを感じたりしませんか?
暖かい部屋、温かい飲み物、
あたたかい笑顔や、あたたかい心遣い
そんな‥小さな幸せにも、気づけるように‥
いつも「幸せを感じるセンサー」は、ON!にしていたいものですね。
☆☆☆
先日、家族みんなで、老人福祉施設に行った時のことです。
主人の、母方の祖父母は、夫婦揃って100歳超えて、老人福祉施設に入所しています。
お二人とも、物忘れはあるものの‥しっかりしていらっしゃいます。
ただ‥お身体が不自由になり、義母も高齢なため、老々介護の限界!ということで、入所することになりました。
義祖父‥102歳
義祖母‥100歳
びっくりするくらい、お元気なんですよ!
歩行器や杖で、少しなら自分で移動が出来ます。
食事や排泄は、介護士さんが手伝えば出来ます。
ベッドに腰掛けて、お喋りが出来ます。
「よく来てくれたね〜!!」
「まさか、みんなで顔見せてくれるなんて、嬉しいねぇ‥」
私たちの名前が、直ぐには思い出せないお二人ですが「私たちが誰なのか」は、わかっていて、
主人と私と、曾孫である長男と次男の顔を、一人一人じっくりと見て、笑顔を見せて下さいました。
料理が得意な長男(中1)は、家でカップケーキを焼いて、持って来ていました。
そして「じじちゃん、ばばちゃん、いつまでも長生きしてね!」‥という手紙と共に、プレゼントしました。
二人とも、とても喜び、
「嬉しいねぇ‥ありがとう!ありがとうね!」
‥少し涙ぐんでいらっしゃいました。
お二人を囲んで、長男と次男の最近の写真を、お見せしながら‥たくさんお喋りしました。
「えーっと‥今、何年生だっけ?
そうかぁ、大きくなったねぇ‥
来てくれて、嬉しいねぇ
みんなで来てくれるなんて、夢みたい!」
義祖母は、何度も何度も‥この台詞を繰り返していました。
こんなに喜んでくれるなんて、来て良かったなぁ‥と、こちらこそ嬉しくなりました。
☆☆☆
義祖母が、しみじみ言いました。
「もう身体がこんなだからね‥家に帰れない。
行きたいところにも行けないし、自由がないよ。
食べたい物もダメと言われたり、悲しくなるよ。
あちこち痛いし、しんどいよ‥
‥長生きなんて、するもんじゃないよ‥
‥でもね‥やっぱり生きてて良かったよ!
だって、こうしてみんなが会いに来てくれるし、
みんなが元気そうなのが見れて、嬉しいよ。
曾孫に、ケーキとお手紙までもらって、夢みたいだよ。
これ以上‥贅沢言っちゃいけないよね!
今日は夢みたいに幸せな日だよ!
私は、幸せいっぱいだよ‥
こんなに幸せなんだから、身体の痛みとか、忘れちゃいそうだよ!」
義祖母の言葉に‥
義祖父も、そうだねそうだね‥と、頷いていらっしゃいました。
☆☆☆
お二人とも、とても穏やかで‥本当に、いい笑顔をしていらっしゃいました。
お身体の自由がきかなくて‥大変そうでしたが、何度も何度も‥感謝の言葉を繰り返し、何度も何度も‥「幸せだなぁ」と、くしゃくしゃの笑顔を見せてくれたお二人が、私たちは大好きです。
「この歳まで生きて、いい人生だったと思えることが幸せだよ!」
そう話すお二人は、私には、まるで悟りを開いた‥神様のようにさえ見えました。
お二人の人生を、私は、詳しくは知らないのですが、苦しいことや、大変なこともあったこと聞いています。
お身体が不自由な今は‥やり切れなさもあるだろうと思います。
住み慣れた自宅を離れ‥施設に入所し、
毎日を、介護の手を借りながら過ごす。
「しんどいよ‥」
「長生きなんてするもんじゃないよ‥」
という言葉も、本音だろうと思います。
でも‥お二人は、たくさんの「幸せ」を掌の中に持っていることに気づいています。
今まで、ずっとずっと‥その「幸せ」を守ってきたし、その「幸せ」に、感謝しながら今を生きていることが伝わってきました。
お見舞いに行ったのに、逆に、こちらが元気を頂いたし、幸せな気持ちになれました。
「いい人生だった‥と思えることが幸せなこと」だと話すお二人が、凄く凄く‥素敵だと思いました。
☆☆☆
私は思いました。
「幸せ」かどうかは、自分の心の持ち方が決めるものです!
みんな、それぞれ‥幸せを持っています。
もっともっと!‥と、上ばかり見たら、疲れちゃいますから、自分の掌の中に持っている幸せを、忘れないでいたいです。
もしも‥今がとても辛くても‥
掌の中に、あなたが持っている「幸せ」を見つめてみてください。
きっと‥心の持ち方が変わります!
そして、
もっと歳を重ねて‥ふと振り返ってみた時に‥
「自分の歩んで来た人生を
愛おしいと思えること」
‥それが、私が目指す幸せな人です。
☆田中 里美☆
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