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乗り越えなくても‥大丈夫!

田中カウンセラー
2018年7月
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こんにちは!
カウンセラーの 田中 里美 です!

凄く辛い出来事があり、気がつくとそのことばかり考えてしまっている自分がいる‥なんてこと、ありませんか?

「趣味に打ち込んでいれば忘れられる!」とか
「好きなテレビを観て気分転換できる!」とか、辛さと上手く付き合えていれば良いのですが‥

時には‥置き場のない気持ちと、ずっと付き合わなくてはならない‥そんな辛さもあります。
それが、頭から離れないくらいに重たいものだと、生活にも影響し、本当に苦しいですね。

常に頭の中にあり、ちょっとでも、考えていない時間を過ごすと‥「あ!今は考えていなかった‥」と気づいてしまうのですから、重症です。

私は「重症」に、なってしまったことがあります。
それはまるで、暗くて長い‥「出口のない迷路」に迷い込んだような感覚でした。

☆☆☆

私は今から8年前に、母を亡くしました。

亡くなる数年前から、母は病で寝たきり生活をしていましたが、意識ははっきりとしていて、亡くなる前日まで、ちゃんと会話が出来ました。
なのに‥なんでもっと会いに行き、もっと話をしなかったんだろう‥と、悔やんでも悔やみきれません。

ある朝、父が母を起こしに行くと‥母は、安らかに眠るように‥亡くなっていたのです。

私は、母とのお別れは‥まだ、もう少し先だと思っていたんです。
いや、もしかして‥奇跡が起きるんじゃないかと、期待していたかのもしれません。
突然過ぎて、心がついていけませんでしたが、事実を受け入れるしかありませんでした。

母が亡くなった時、私は‥とにかくしっかりしなきゃと、気を張っていたのを覚えています。
私も二児の「母」ですから、泣いてばかりはいられません!
母が天国から「しっかりしなさい!」と言っているようにも思いました。

☆☆☆

私の「心」が、壊れたのは‥葬儀などが全て終わった後でした。

食べ物の味を、感じなくなってしまいました。
痩せて、頰がこけやつれてきました。
食べないと倒れると思い、ふりかけご飯だけは、燃料を摂取する目的のように‥どうにか口に入れました。

気を抜くと涙が出てくるので、子供たちに心配かけまいと、無理に笑顔を作りました。
「笑おう」と、意識しないと笑えなくて困りました。笑った後は我に帰り「普通に笑えてたかな?」と、不安になりました。

「母はもういない」ということが頭から離れず、特に夜は、寝ようとすればするほど‥色々考えてしまい、なかなか眠れませんでした。

毎日、忙しく何かしていないと‥自分がどうにかなってしまいそうでした。
何もしないでいる時間が恐怖でした。
予定がない日は無理やり予定を作り、家事も育児も手を抜かず、毎日家中を掃除していました。

あの時の私は、毎日を過ごす‥というより、
「毎日をこなす」‥という言葉がぴったりだった気がします。
そんな私を‥主人も子どもたちも、義父母も、周りの友人も、心配しながらも、見守っていてくれました。そばにいてくれました。
だから、私は一人ぼっちではありませんでした。

☆☆☆

私は、自分の心が壊れたことに、自分で気づいていました。
そして「私は、母の死を乗り越えてみせる!」と強く思い必死でした。

そんな私の辛さを、わかってくれた友人がいました。その友人は、既に母親を亡くしていました。

彼は自分の経験から‥共感しながら話を聴いてくれた上で、私にこう言ってくれました。

「頑張り過ぎだよ!
別に‥乗り越えなくてもいいと思うよ。
乗り越えて、後にして、振り向かずに前に進むの?
それじゃ、寂しいよ。
だって‥失ったものが大き過ぎたんだから!
乗り越えられないのが当たり前だよ。
今の気持ちは、自分の一部にしたらいいよ。」

乗り越えなきゃ!と、必死になっていた私は、彼の言葉を理解するのに時間がかかりました。
でも、だんだんと心に染みてきて‥
あぁ‥   そっか〜‥   乗り越えなくていいんだ!と、何かを見つけたような気持ちになりました。

それは、出口のない迷路の中で見つけた‥道標のような「小さな光」だったのかもしれません。

☆☆☆

この辛さ‥乗り越えなくてはと頑張らないで、自分の一部にしてしまう!
つまり彼は‥「今の、ありのままの私でいい!」と、言ってくれたのだと思います。

「ご主人や子供たちにも、心配かけていいと思うよ!家族にもっと甘えなよ!」とも言ってくれました。

辛いときは、辛いって言っていい!
泣きたいときは泣いていい!
無理に笑わなくていい!
乗り越えようと頑張らなくていい!
迷路の中で、辛さを抱えもがいている‥それが今のありのままの私だと認めて、毎日を過ごしながら、焦らずゆっくり‥自分の一部にすればいい!

友人の言葉がきっかけで‥私の心の中の重たい荷物は、少しずつ‥軽くなりました。

いや、きっと‥荷物の重さは変わらないんだけど、荷物の持ち方がわかったというか、その重さに慣れていったというような感じかもしれません。

☆☆☆

あれから8年が経ちました。

迷路の出口を見つけ、ちゃんと出られた記憶はないので‥私は今も、迷路の中にいるのかもしれません。
でも‥真っ暗だった所に光が挿しこみ‥景色が見える歩きやすい迷路になりました!
だから、出られなくても大丈夫です。

私は母の死を乗り越えていません。
でも母を亡くした辛さは、私の一部になりました。

母の人生は、結構な「波瀾万丈記」でした。
そんな母が、辛い時、苦しい時‥必ず言っていた言葉があります。

「今日が終われば全てよし!
明日は明日の風が吹く!」

いつも笑顔で‥母がそう言っていたのを、私は忘れません!

お母さん私もね「今日が終われば全てよし!」の気持ちで、毎日ちゃんとやってるからね☆

母は「千の風に〜♪」は、なっていません(笑)
母と過ごした時間、想い出は消えないのですから、
だから‥私の心の中に、母はずっと居てくれていると思っています。

☆☆☆

私はカウンセラーとして、悩みを抱えている方に、
辛さは、乗り越えなくても、自分の一部にする方法もあるということを、
伝えていけたらな‥って、思います。

重い内容になってしまいましたが‥最後まで読んで下さった皆さま、ありがとうございました。

☆田中  里美☆

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