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太陽のようでありたい

田中カウンセラー

こんにちは!

カウンセラーの  田中  里美  です。

皆さんは「北風と太陽」の物語を知っていますか?

私が、子供の頃読んでいた「イソップ童話」の中の物語の一つです。
当時は、ただ面白いなと思っただけでしたが、北風と太陽の挿し絵と共に‥ずっと私の心に残っていました。
そして、心理カウンセラーになった今、この物語を思い出し、心理学的な目線で見ると、凄く良く出来ている話だなぁと思いました。

☆北風と太陽☆
北風と太陽が、どちらが強いかと言い争いをし、力比べをすることになりました。

空から地上を見下ろし‥一人で歩いている旅人を見つけた北風が言いました。

「あの旅人の着ている上着を、脱がせる事が出来た方が勝ちだ!」

北風は、力いっぱい風を吹かせ、旅人の上着を吹き飛ばそうとしました。
しかし‥風が吹いて寒いので、旅人は上着をしっかり両手で押さえてしまい、脱がせることは出来ませんでした。

次は自分の番だと、太陽が燦々と照りつけました。
旅人は暑くなり、自分から上着を脱ぎました。

これで、勝負は太陽の勝ちとなりました!

その後も、太陽は旅人に、優しい日差しを当て続けました。

強風を起こして、色々な物を吹き飛ばす「力」に自信があった北風は、たいそう悔しがっていたようですが、負けを認めたのでした。

(余談ですが‥これは、太陽神アポロン  と  北風の神ボレアス  の話だそうですよ。)

-教訓-
手っ取り早く物事を片付けてしまおうとするよりも、ゆっくり着実に行う方が、最終的に大きな効果を得ることができる。
また、冷たく厳しい態度で人を動かそうとしても、かえって人は頑なになるが、暖かく優しい言葉をかけたり、態度を示す方が、人は自ら行動するものである。

☆☆☆

私は様々な人間関係の中に、この‥北風と太陽と旅人がいるように思えます。

ある人が、ある人の心を動かし、行動を起こさせたいが、どうしたら良いか?‥ということですね。

旅人が子どもだったなら‥
北風と太陽は、父親や母親、保育士や教師かもしれません。

旅人がお客様なら‥
北風と太陽は、何かの商品を勧めるセールスマンかもしれません。

旅人が新入社員なら‥
北風と太陽は、仕事を教えて、育てていこうとしている‥上司かもしれません。

沢山の「北風と太陽」の物語がありそうです。

では、旅人が‥カウンセリングを訪れた「クライエント」なら‥?

そして、クライエントが抱えている‥心の中の重たい荷物を、旅人の上着に例えたとしたら、どうでしょうか?

北風カウンセラーのように、力任せに「そんな荷物は、もう降ろしなさい!」と攻め寄られたら‥旅人はどう思うでしょうか?

旅人自身、降ろせば楽であろうことはわかっていて‥でも「今までその荷物をおろせなかった理由」があったのです。
旅人の気持ちを「降ろしたいはずだ!」と決めつけていますね。
これでは、旅人は‥カウンセラーに心を開くどころか、荷物を降ろせない自分を責められたように思うことでしょう。

または、北風カウンセラーに厳しく言われ‥荷物を降ろしたとしても、「言われたから降ろした」ということになり、本当の自分の意思ではないので‥後悔が残るかもしれません。

さて、太陽カウンセラーは‥

荷物を降ろせ!とは決して言わず、今まで、降ろしたいけど降ろせなかった荷物だということまでも解ろうと、ありのままを受容していく‥
これなら‥旅人は心を開き、荷物を降ろせなかった理由を話してくれるかもしれません。

そして、ただ‥燦々と照りつけることで、その荷物、ここに置いて行ってもいいんだよと‥荷物を降ろす選択肢があることを、直接ではなく、遠回りして伝え、旅人はそれに気づいたのかなと思います。

旅人の冷えた心が、ゆっくりと暖まっていくようなイメージです。

物語では、「う〜ん‥暑いなぁ」と、旅人は上着がいらなくなり、脱ぎ捨てて行ってしまいます。

この旅人は、自分の意思で行動し、上着を脱ぎ捨てたわけです!

実際は、太陽が照りつけたから‥ではありますが、この「自分の意思による行動」私は、これが何より大切だと考えます。

カウンセリングの主役はクライエント様です。

荷物を降ろすことも、降ろさないことも自由です!

もしも、降ろさないことを選び‥旅を続けていくとしても‥
カウンセリングで、辛さを吐き出し、ありのままの自分を受容したことで、きっと‥今までよりも荷物が軽く感じたり、凸凹道も、歩きやすく感じるかなと思うのです。

私は、いつもクライエント様の世界を「解ろうとする存在」でありたい!
そして、冷えた心を暖かく包み込む‥太陽のような‥そんなカウンセリングが出来たらと思っています。

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