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「普通の人々」の普通って?

田中カウンセラー
2018年5月
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カウンセラーの 田中 里美 です!

私は、映画を観るのが好きです。
どちらかというと、派手な流行り物より、ヒューマンドラマ系が好みで、
気に入った作品は、期間を開けてまた観ます!
すると新しい発見があったりして、それがまた楽しいです。

《私のお気に入り》
☆海の上のピアニスト
☆ライフ  イズ  ビューティフル
☆スタンド  バイ  ミー
☆小さな恋のメロディ
☆フォーエバー  フレンズ
☆さよなら子どもたち
☆紅夢

映画通の人が、
「好きな映画を聞くとその人がわかる!」なんて言ってるのを、聞いたことがありますが‥

私はこんな感じのが大好きな、こんな人です。笑

いかがです?古いですよね?マイナーですよね?
そして、どこか影がある内容が多いです。笑

もしも、知ってる!観たことある!とか、
私も好き!とかいう人が居たら‥
友達になりたいくらい、嬉しいです☆  笑
ぜひぜひ、感想を語り合いたいのです。

前置きが、長くてすみません!

先日、私の尊敬する友人に「おススメの映画」を聞いてみました。

彼が挙げた映画は「普通の人々」というアメリカの、ロバートレッドフォード監督の、1980年の作品で、アカデミー作品賞など、数々の賞を受賞しているものでした。

でもちょっと‥映画通じゃないと、知らないかもしれないですね。
彼がどこでこの映画と出会ったのか‥聴くのを忘れました。今度聴いてみたいです。

私はこの作品が大変気に入り、上記に挙げた「お気に入り」の中に加えたくなる程でした。

「普通の人々」
この場を借りて‥紹介させて下さい!

《ストーリー》
弁護士の父親、快活な母親、聰明な大学生の息子‥幸せそうな、普通の家族!どこにでもいる普通の家庭、普通の人々‥が、主人公なのですが‥

物語が進むにつれ、この家族には実は長男がいたが、事故で亡くなり、それを機に、次男は心が病んでしまい‥自殺未遂をはかり精神病院に入院 した過去があることが明かされます。
そして、退院し普通の生活に戻ったものの、次男の心の傷は深く、いつも葛藤と戦って精神が不安定である‥という背景が見えてきます。

元々、母親は長男を深く愛していて、次男を愛していなかったのか、愛し方がわからないのか?
母親と次男の会話が、チグハグで不自然で、蟠りがあるのが伝わってきます。

父親と母親は、大変仲が良く、夫婦で色々なところに出かけたり、一見とても円満に見えます。
でも、段々と‥次男に対する対応の温度差が出てきて、父親が母親の異常性に気づき始めます。

次男は、カウンセリングを受けて‥自分の気持ちをカウンセラーに言葉で話すことから、色々な変化が見られるようになります。

最初は「もう大丈夫!何も問題ない!」と言い、
カウンセリングの時間や料金を気にし「ムダ金」などと言っていたが、カウンセラーが、次男の心に寄り添うように聴いているうちに、彼は「本音」を語り始めます。

母は何も解っていない。母とはうまく話せない。
父は母と仲が良く、自分を心配してくれるが、やはり解っていない。
学校は友人も先生も、誰も話を聴いてくれない。
水泳部は辞めたい。

母は父と兄を愛していて、自分のことだけ愛していない。
兄は自分と二人でヨットに乗って事故にあい、兄だけ死んだ。自分のせいで死んだ。
だから母は自分を憎んでいる。

カウンセリングが、回を重ねる毎に‥
最初「何も問題ない」と言っていたはずの彼が、
たくさんの「自分を取り巻く問題」を語ります。
これは彼が、このカウンセラーを信頼して、本音を話せるようになっていった‥ということを意味しています。

クライエント  と  カウンセラー  の「信頼関係」の構築が、しっかりとされたのです。

カウンセリングの場面は、同じカウンセラーとして、心理学を学ぶ者として、大変興味深く観ました!

彼の息苦しい家庭、母親との蟠りが背景にある中で、今まで抑圧していた苦しさが、カウンセリングを受けたことにより、外に現れはじめます。
母親と戦おうと本音をぶつけようとしたり、葛藤を乗り越えようともがき始めます。
これまでは毎日をやり過ごしていたであろう‥彼の成長が、描かれているのです。

そして‥
彼はカウンセリングにより、良い方向に向かいながら‥最後に、大きな絶望にぶち当たります。

しかし!もう彼は以前のように自殺を選びません。何故なら‥今の彼にはカウンセラーという、自分を受け止めてくれる「拠り所」があるのです!

深夜、カウンセラーに泣きじゃくりながら「今すぐ話を聴いてほしい!」と電話し、カウンセラーは承諾します。

ここからが、物語のクライマックスです。
カウンセラーが彼をどう受け止めるか、そして、この次男と両親が‥どのように行動し、どのようなラストを迎えるかは‥
ここでは触れずにおきますので、もしよかったら作品をご覧に頂けたらと思います。

☆☆☆

私はこの映画を観て「カウンセラーの存在意義」について考えさられました。

苦しい心を一人で持て余し、辛い気持ちを話したくなった時、「誰でもいいから聴いてほしい!」ではなくて「解ってくれる人に聴いてほしい」と思いませんか?

私達カウンセラーは、クライエント様の世界を、気持ちを‥解ろうとする存在です。

それは‥私達カウンセラーが、クライエント様の世界とは切り離された第三者だからこそ、先入観なく、クライエント様の語る世界だけを見つめることに専念出来るからかもしれません。

自分の苦しみを、カウンセラーに話すこと‥って、勇気がいるかもしれませんが、特別な事ではないかもしれません。

普通の人々の、普通の生活に、悩みや苦しみがあるのが普通のことであり、カウンセリングを受けることも普通のことかも‥?‥しれないですよ☆

☆田中  里美☆

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