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言葉より、心を見つめること

田中カウンセラー
2017年11月
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こんにちは!

心理カウンセラーの  田中  里美  です。

今回は、 私の保育士時代の‥心に残っているエピソードを一つ、紹介します。

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

私がいた保育園は、保育時間が7時~19時でした。

18時~18時半のお迎えが大変多く‥
そのあとは、残りの少人数が、一部屋に集まり‥お母さんの帰りを待ちます。

私がまだ新人の保育士だった頃に、担当していたクラスに、Mちゃんという3歳の女の子がいました。

Mちゃんは、お母さんの勤務先が遠いので、毎日、7時~19時まで保育園にいました。18時~18時半‥お友達のお迎えが殺到すると、必ず指しゃぶりをしていたのです。

私が遅番だったある日‥
Mちゃんの指しゃぶりが、いつもより多くて‥部屋の隅にいて、全然遊ぼうとしませんでした。
「Mちゃん、寂しいんだろうな‥」
と思い、
「好きな絵本を読んであげるよ。何がいい?」
と、言ってみました。

でもMちゃんは、
「何にも読まなくていい!」
「田中先生は嫌い!!大嫌い!」
と、怒ったように言いました。

まだ新人保育士だった私は、凄く焦りました。
私は、
「Mちゃんに、嫌われちゃったぁ~先生、悲しいなぁ‥」
と、言うのが精一杯でした。

あの時の私は、本気で「悲しいなぁ‥」という気持ちでした。

Mちゃんは、私を無視し、部屋の隅で指しゃぶりをし、私が18時半に勤務を上がるときの挨拶は、更にソッポを向いていました。

私、まだまだ未熟だから、Mちゃんの気持ちがわからない。
何か、嫌われるようなことを、無意識にしちゃったのかな?

正直、落ち込みました。

私はMちゃんが「大嫌い!!」と、怒ったように言った時のことを、もう一度、よーく考えました。

まだ3歳になったばかりのMちゃんが、毎日、7時~19時まで、保育園で過ごしている。

18時~18時半  お迎えのママがいっぱい来て‥一緒に遊んでいたお友達は、どんどん居なくなる。

Mちゃんは、19時にならないとママは来ないから、いつもみんなを見送り、Mちゃんを見送るお友達は居ない。

18時~18時半のあの時間、Mちゃんにとっては、辛い時間であり、寂しい時間なのです。

あの時の私は、そんなMちゃんに声をかけて、絵本を読んであげようとしました。

でもそれは
「自分の勤務時間が終わる18時半まで、そばに居てあげる。」
という、気持ちでした。

仕事として、役割りをこなすような、安易な優しさだったのを、Mちゃんに見抜かれていたんだと思います。

大人の都合でもあるし、子どもに対して傲慢な気持ちだったと思います。

恥ずかしくなりました。

「田中先生だって、先に帰っちゃうくせに!」
‥というMちゃんの声が、聞こえた気がしました。

Mちゃんがどう思っていたのか、Mちゃんにしかわからないことです。
これは、憶測に過ぎないかもしれません。

反省した私は、Mちゃんが指しゃぶりをしているのを、もっと気にかけてあげるようにしました。
「先生はMちゃんが大好き!」と、ギュッと抱きしめました。

そんなある日、Mちゃんが
「田中先生大好き☆」
‥と、言いながら、ギュッとしてきました。

Mちゃんと、心から話せたような気がしました。

「大嫌い」と言ってた‥Mちゃんが、「大好き」になってくれたのは、いつからだったのか?
わかりませんが‥

あの日「田中先生大嫌い!」と叫んだMちゃんは、私に自分の「心」を伝えようとしてくれたんだな‥と、思います。

「大嫌い!」という言葉だけ気にして、ショックを受けていた自分は、本当に未熟でした。

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こんな風に、相手の「言葉」だけに着目している自分に気づき、ハッとしたこと、ありませんか?

「大嫌い」と言った理由は「大好き」ということもあります。
「全然平気です」は「平気じゃない」サインかもしれません。

言葉は、気持ちを伝える手段の一つですが、それだけに捉われないようにしたいです。
「何故、この言葉を言ったのか‥」
心理のプロとして「言葉」より「行動」より、「心」を見つめる努力をしていきたいと思っています。

私はいつも、クライエント様の心に寄り添って‥お話をお聞きします。

お電話、お待ちしています。

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