カウンセリングエデンHPへ

世間で言われる世代間連鎖という言葉の盲点

心の理解と活用
2018年12月
« 11月 1月 »
 12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930
31 

子どもが自ら作り出す思考

親は子どもに教育をします。

やがて子どもは成長し、自らが親になって、子どもに教育をします。

親から怒鳴られて育った子どもは、子どもに同じことをする。

人の悪口を聞かされて育った子どもは、子どもに人の悪口を言うようになる。

親に殴られた子どもは、わが子を殴るようになる。

この時に、子どもの心にはどんなことが起こっているのでしょう。

例えば、

親に怒鳴られた子どもがどんな感情を持つでしょうか。

そのことから、どのような学びをするでしょうか。

最終的にどんな思考にたどり着くでしょうか。

子どもは親に従うしか生きるすべはありませんから、親の言うことを外面的には受け入れ、心では反発するようになります。自己不一致の種を植え付けることになるのです。これは、人を信じることに疑問を抱く感情につながり、人間不信のもととなるものです。

また、子どもは親の言葉から学びますので、例を挙げれば「こういう場合は怒鳴ればいいんだ。」「強く言い聞かせれば相手はわかるんだ。」などという思考方法を学習します。

そして、怒鳴る時の感情を親から読み取っていますから、自分がそれに似た感情を持った時に、怒鳴ったり、強く主張したりする思考パターンを無意識の中に作り上げることになります。

変えようのないものと変えられるもの

よく、苦しさを掃き出していくと、親が〇〇だっかたらということにたどり着くことがあります。

確かに、親から受けた言葉や行いは、事実として存在します。

今苦しいのは、親にひどいことを言われ続けてきたたからとそのことを恨んでも、それは変えようのないもの。

変えようのないものは、受け入れるほかはありません。

たっぷりと感じて、その心を癒して、最後は手放すことを勧めます。

いくら悔しくても、怒っても、憤っても、どうにもならないことです。

自分の人生を親のせいにして生きていくことほど、辛いことはありません。

あきらめることも勇気の一つですから。

もしも、未だにインナーチャイルドが騒ぎ出すことがあれば、自分で癒す方法を学んでください。

それほど難しいことではありません。

ただ、ここで考えたいことは、その変えられないものによって作り出された思考パターンは、あなたがご自身を守るために身に付けていったものです。

これは、確実に変えていけるものです。

私は、親との人間関係に悩んでカウンセリングに見える方には、単刀直入にこれを伝えます。

現在苦しさや生きづらさを抱えている事実は、まぎれもなくあなたが受け取っている結果。

でも、その原因は、自分の持っている思考パターンにある。

つまり、思考パターンという原因により、行動が生まれ、その結果として苦しさを受け取っているのです。

思考癖を書き換えない限り、苦しさはずっとついて回ります。

あなたが見ている親の姿は、ほんの一部分です。

親から受け取っているものの中でその憎しみの部分だけが大きくクローズアップされて、あなたの心の大部分を占めている状態です。

そして、そんな親が永遠にあなたの親で在り続けます。

ここらで、心についての正しい理解をしましょう。

親から受け取っているもの

私は、人間が目の前に映し出しているものは、ほんの一部にすぎないと思っています。

だから、他に親から受け取っているものを探していきましょうかと尋ねます。

自分で見つけ出していただくのが常ですが、例えば、ヒントとしてこんなことをお伝えします。

あなたは、自分が成人するまでにどのくらいの教育費を使ってきたと思いますか。

一人当たりの高校卒業までにかかる平均費用

小学校 193万円

中学校 141万円

高等学校 310万円

合計 約650万円のお金があなたに費やされています。

親はあなたが大人として自立するためにこれだけの出費をしています。

これには、生活費は含まれていませんし、大学まで卒業していれば、さらに上乗せされることも理解できるでしょう。

感じ得なかったものにフォーカスする

また、こんなエクササイズをします。

じっと目を閉じて、感じていただきます。

初めて自分の足で立って歩いた日のことを。

そして、その時の満面の笑顔の自分。

周りで拍手をして喜んでいるご両親。

七五三で千歳飴を手にして澄まして映っている自分。

その背後を温かく見守るご両親。

入学式、重たいランドセルを背負いながら、母に手を引かれ登校した日。

卒業式、送る言葉を語る卒業生が立つ演題から見ていたハンカチで目をぬぐう母の姿。

その光景は、皆違うでしょうが、それぞれにあるはずです。。

見えなかったことが見えるようになることが大切です。

それは、意識していなかったことが、意識できるようになることです。

いえ、これまであなたの思考癖がガードをして、目に映し出そうとしなかっただけなんです。

もしも、世代間連鎖という言葉を狭く捉えていたら、思考に付け加えてみませんか。

あなたが感じていることは親から受けたほんの一部であって、決してすべてではありません。

あなたにもきっとこんなことがあったでしょう。

もしあなたが誰かに優しい心を持ったなら、その種は明らかに親が蒔いてくれたものです。

もしあなたが誰かを無条件で受け入れたなら、その精神は親が持っていたものです。

もしあなたが誰かを心から愛したのなら、その愛は確実に親から受け取ったものなのです。

あなたが親から受け取っているものは、あなたが想像つかないほど大きなものです。

コメント